目標を達成するために必要なイメージと、ゴール設定の仕方

考え方
この記事のポイント!
  • 日々意識するのは「目標そのもの」や「目標を達成した自分」ではなく、「目標に向かっている自分の姿」というイメージ
  • 今の自分からは、想像もできないようなゴールを設定する
  • 過去に起きたことは気にせず、今現在、未来の自分に向かって働きかける

私達がなにか目標に向かうとき、その成功を分ける要素の一つに、
「高いモチベーションを維持できるかどうか」があります。

高いモチベーションを維持する方法には、
「同じ目標を目指す仲間と励まし合う」
「目標に近づいていることを実感する」
「達成した瞬間をイメージする」
など、いくつかのパターンがありますが、今日はその中でも、
「目標に近づいていることを実感する」について書いてみたいと思います。

これについては苫米地英人先生の本、『努力はいらない。「夢実現脳」の作り方』
非常に参考となります。引用しながら見ていきたいと思います。

大事なことは、「夢に向かっている自分の姿」を日々感じて生きること

まず大事なこととして、日々意識するのは「目標そのもの」や「目標を達成した自分」ではなく、
「目標に向かっている自分の姿」というイメージを持つことです。

「目標そのもの」や「目標を達成した自分」をイメージすることは、あまりうまくいきません。
これは新年の目標によく見られる間違いです。

新年の目標は、そのイメージがあまりに結果にフォーカスされすぎていて、
「その結果を手にするために、自分が日々どんな姿でいなければいけないか」という所まで
イメージされていないのです。

「目標を達成するためにあるべき自分の姿」というのは、間違いなく、
今の自分よりも高いイメージの存在です。

この「高いイメージの自分」と今の自分のギャップを意識し続け、
それが当たり前とならない限り、
また元の自分(元のイメージ)に戻ってしまうのは当然なのです。

この働きのことを、『努力はいらない。「夢実現脳」の作り方』では
創造的無意識として解説しています。

ここが大事な点ですが、それがみなさんにとってよいものであれ、悪いものであれ、みなさんの思考や行動は、その自己イメージから生まれた「信念」に沿うように行われています。

ルー・タイスはこれを「創造的無意識」と呼んでいます。
簡単にいうと、「自分が自分らしいと思う行動をさせる無意識」のことです。

創造的無意識は、自己イメージに基づいて、現実に対する自分の信念と現実とをぴったりとマッチさせようと働きます。しかも、あなた自身にも思いも寄らないような、創造的な方法で。

『努力はいらない。「夢実現脳」の作り方』P.84(苫米地英人、マキノ出版、2008.9.27)

この創造的無意識は逆に言えば、
「自分が高いイメージを持っていれば、自然とそのイメージにマッチする」
ということでもあります。
だから、高いイメージと自分の現状にミスマッチがあったら、
自然と目標に向かう行動がとれるようになります。
いつも歯磨きしてる人が、歯磨きを欠かすと気持ち悪いのと一緒ですね。

自分のイメージをより高く持っていくことが大事です。
そのために、「目標に向かっている自分」をイメージするのです。

今の自分からは想像もできないこと、それが本当の目標

目標の設定の仕方にもコツがあります。
今の自分からは、想像もできないようなゴールを設定するのがちょうど良いです。

なぜなら、目標の高さに自分の可能性が制限されることになるからです。

会社の課長になる、部長になるという目標でも結構ですが、「目標と今の自分とのギャップ」はそのイメージとの差にとどまります。

どうせなら、「人類のマネジメントをする」みたいな途方も無い目標を立ててみても良いのです。

こうすれば、「人類のマネジメントをするなら、今の自分はこうでなくてはならない」という課題がいくつも浮かび上がってきます。

この、いくつも浮かび上がってきた課題と今の自分とのギャップを一つ一つクリアしようとする。

するといつの間にか、大きな目標に近づいていくことができます。

法華経に「化城の教え」というのがあります。
遠いゴールの手前に近い小ゴールを設けるという考え方です。

砂漠をキャラバンが旅しているとします。 はるか遠くに、目指すお城が見えます。
「あそこがゴールだ。がんばろう」とたどり着いてみたら、じつは蜃気楼で、
目指すお城はまだ先でした。
「いやいや、目指すはあそこだった。がんばろう」と向かっていく。
近づいてみたら、また蜃気楼だった。「よし、今度こそ」と先を目指す。
それをくり返しているうちに、いつしか本当に目的地の城に着いていた、ということになります。

『努力はいらない。「夢実現脳」の作り方』P.88(苫米地英人、マキノ出版、2008.9.27)


過去はどうでもいい。未来の自分に働きかける

ここで問題となるのは、「自分じゃできない」「今までも、失敗ばかりだった」といったようなネガティブが顔を出すことです。

結論からいって、過去にあったことは未来には影響しません。

だから、過去にどんな失敗をしていようが、これから目標を叶えようとする貴方には関係ありません。

これについては、苫米地英人先生の時間の流れの説明を引用しましょう。(私は、この例え方が大好きです)

いずれにせよ大事なのは、過去へと流れ去った赤いボールは、もうあなたに対して何も影響を与えない、ということです。どんどん、さらなる過去に離れていくばかりです。

そして、あなたに影響を与えるのは、これからやってくる青いボールだけなのです。
それを拾いたければ、拾えばいいし、拾いたくなければ、拾わなくていいのです。
あるいは、あなたが上流に向かって「黄色のボールを投げてくれ!」と叫べば、
それが流れてくるかもしれません。

さて、おわかりでしょうか?
あなたがこれから夢をかなえるにあたって、過去に起きたことなど、いっさい関係ないのです。

『努力はいらない。「夢実現脳」の作り方』P.46(苫米地英人、マキノ出版、2008.9.27)

大事なことは、過去に起きたことは気にせず(学ばないのは困りますが)、今現在の自分がどうするのか、未来の自分に向かって、何をするのかです。

途方もない目標を持ったなら、未来に向かって、自分のイメージを高くしていけば良いのです。

終わりに

今日は苫米地英人先生の著書『努力はいらない!「夢実現脳」の作り方』から、目標を達成するために必要なイメージと、ゴール設定の仕方について書きました。

この記事のポイント!
  • 日々意識するのは「目標そのもの」や「目標を達成した自分」ではなく、「目標に向かっている自分の姿」というイメージ
  • 今の自分からは、想像もできないようなゴールを設定する
  • 過去に起きたことは気にせず、今現在、未来の自分に向かって働きかける

この本に出会ったのはもう5年以上前ですが、改めて今日読んでみて、ここ数ヶ月で学んだ目標達成方法を、すごく分かりやすく解説してくれていたことに気が付きました。

ホメオスタシスやコンフォートゾーンなど、苫米地先生お決まりのフレーズに混じって、
仏教哲学の引用が入っているのが何とも不思議です。

仏教の創始者たちは、人間のこうした働きを最初から分かっていたのでしょうか。
改めて先人が偉大だと感じます。

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